| 内容抄録
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(著者抄録)
本稿では、非正規雇用の増加と、それが影響したといわれている所得格差の拡大について実態をみるとともに、今後を展望した。この十数年あまりの間、日本の雇用の非正規化が加速し、それに伴って特に若年層の間で労働所得格差の拡大がみられた。非正規化はもともと長期的なトレンドとしてあったが、1990年代後半からの経済の停滞、大きな不況で加速化した。企業がコスト削減のためにいっそうの非正規化を進めたからである。企業が正規雇用者の新規採用を控えたため、若年層の非正規化、特にフリーター化が進んだ。しかし、最近は景気の回復・拡大が続いた中で、企業の正規雇用採用も戻り、フリーターがさらに増えるという状況ではなくなっている。一方、派遣、契約社員は引き続き増えている。また、フリーター化などによる低収入の方での格差の拡大は一部止まってきたが、新たに所得の上の方での拡大の動きもみえつつある。
(論文目次)
I はじめに
II 雇用の非正規化の実態
III 非正規雇用が増えた原因
IV 雇用の非正規化と労働所得格差
V 所得格差をめぐる新たな動向
VI まとめ
参考文献
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